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うまみ調味料と「おかわり!」のワケ

by 和田明日香, 2015.06.25

うまみ調味料と「おかわり!」のワケ
「食育の勉強に役に立つと思うよ」と、あるときレミさんが「食べもの通信」という雑誌をくれました。薄い冊子ですが、内容は盛りだくさん。日々の生活から社会問題まで、食を通じた様々なテーマが取り上げられています。少し前に掲載されていた記事ですが、興味深い記事があったので、ぜひ紹介させてください。

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「おかわり!」のワケ

築地のとある老舗コンブ店が行った、食育の授業のレポートです。小学生たちに、コンブだしの味比べをしてもらいました。日高コンブ、利尻コンブ、羅臼コンブなど、本物のコンブからとった数種類のだし汁に加え、だしの素(うま味調味料入り)を溶かしただし汁も用意。目隠しをして1杯ずつ飲んだ後、子どもたちが一番おいしいと評価したのは、なんと、だしの素を溶かしただし汁でした。ところが、面白いことに、「おかわり」が多かったのは、本物のコンブでとっただし汁。結局、本物のコンブ汁は全部なくなり、最初に人気だっただしの素の汁は、残ってしまったそうです。

うまみ調味料と「おかわり!」のワケ

味覚を刺激して直感的に「おいしい」と感じさせるのは、うまみ調味料のようですが、たくさん食べても飽きずに体が求めるのは、本物の味。その結果に安心するとともに、これはなにかの話に似ているぞ・・・と、とある脳科学の話を思い出したのです。

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テレビゲーム vs 大自然

こちらも子どもを対象にした調査でしたが、テレビゲームで遊んでいる時の脳と、自然に触れている時の脳を比較すると、自然に触れている時の方が、脳は活性化する(脳が成長する)といったレポートです。
うろ覚えなので、もし詳しい情報をご存知の方がいたらご指摘いただきたいのですが・・・いずれにしても、テレビゲームより自然に触れる方が、子どもの脳にプラスに働く、ということは事実だったと思います。

脳を刺激して直感的に「おもしろい」と感じさせるのは、テレビゲームかもしれません。でも、脳が本当によろこぶのは、五感を使って自然を感じているとき。これは、自然から生まれた人間のさだめなのでしょうか。コンブの話も、脳科学の話も、体と自然には不思議な関係があることを教えてくれています。

うまみ調味料と「おかわり!」のワケ

今、わたしたちの周りには、“自然じゃないもの”があふれていて、それは大概、自然のものより便利で、手軽で、刺激的です。せっかくだから上手に取り入れて使いこなしたいし、楽しまなきゃもったいない。わたしはそう思います。
でも、自分を含め、家族の血となり肉となるものは、やっぱり自然のものがいいのです。わたしも、あなたも、コンブも、地球生まれ。だから自然は安心だし、それを体に取り込むと、なんだか大きなものに身を委ねている感じで、気持ちがいい。

今のわたしたちは、自然が育んだありのままの食材から、人間の知恵が生んだ新しい食材まで、好きなように取り入れて、楽しむことができる。あら。また料理のいいところを見つけてしまいました。

コラムでご紹介した「食べもの通信」に関する情報はこちら。興味を持たれた方は、是非ご覧になってみてください。

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